TOMORROW.

□2年E組 魔法科
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翌朝。


コンコンコン・・・

「イオ〜?起きるッス!!」

「ぅうー・・・。」

俺の弱点その1≪朝が弱い≫

・・・どうでもいい。

「〜〜〜入るッスよ!!」

痺れを切らしたティーダが部屋に入ってきた。

そして・・・

「うらぁ!!」

「あああ!!俺の布団!!!」

布団を剥ぎ取られました。





「って感じ。」

「なるほど。それでこの時間か。」


みなさん、おはよーございます。

今は朝食の時間です。

10分ほど遅れてやってきた俺とティーダに気を使ってか、ヴァンとスコールくんはまだ朝ご飯を食べないでいてくれた。

「ごめんな、3人とも。」

「気にするな。」

「大丈夫ッスよ。飯がなくなるわけじゃないし。」

流石はクールイケメンと爽やかイケメン。

フォローの仕方もイケメンだ。

「でも意外だよな〜。」

空気読めてない系イケメン・・・略してKYIなヴァンが口を開いた。

「何が?朝弱いこと?」

「うん。」

「そうか?」

「うん。」

面白そうに笑うヴァン。

・・・。

「・・・なんかむかつく。」

「なんで?!」

「むしろヴァンが朝平気ってほうが意外。」

「まあ、確かに。」

「あれ?俺バカにされてる??」

「うん。」

「ひど。かわいい顔してひどいこと言うな。」

「・・・。」

「あ。・・・怒った?」

「ヴァン・・・。」

「いいから早く食べろ・・・。」


KYに効く薬、どっかにないかな。





時は変わってただいま登校中。

高校校舎までは寮から10分程度。

うむ、前より近い。

寮だしね。


「そう言えばイオは何組なんだ?」

雑談をしながら歩いていると突然ヴァンにそんな質問をされた。

「え、何組かって事前にわかるの?」

そういうと3人は怪訝な顔をした。

・・・なんで??

「イオ、知らないのか?」

「知らないって、何を?」

不思議そうな顔をする俺にスコールが言った。

「異説学園高等部の組分けは初めから決まっている。A,B,C組が普通科。普通科は・・・わかるよな?」

「ああ。あれだろ?小中学校の強化版。」

「強化版って・・・!!」

ティーダとヴァンが笑い出す。

なんだよ。

ホントじゃん。

数学とか、算数の強化版じゃん!!

「・・・まあ、特殊なことは何もない。一般的な高校学科だ。」

「で、D組が武学科ッス。」

「武学科?」

「武器の扱い方や戦術を学ぶ学科だ。」

なるほど。

つまり、俺たちの住む街の外にいる魔物を倒すために学ぶとこってことだよな。

忘れがちだけど、街の外には魔物がいるんだよな・・・。

魔物なんて見たことないけど、今もその魔物と戦ってる兵士の人たちがいるんだよな。

うん、俺には絶対真似できない。

「俺、D組じゃないわ。」

「だろうな。」



「で!最後が・・・「E組もあるぞ。」・・ヴァン!!!!」

なんで先言うんだよ!!と抗議するティーダ。

言いたかったらしい。

「E組って?まさか裏山で超高速生物を暗殺しながら学ぶ感じ???」

「違う。」

「E組は魔法科ッス!」


魔法科・・・魔法。

魔法とは人間が持つ魔力が具現化したものだ。

人はみんな魔力を持ってるけど、魔法が発動するかしないかは人による。

魔法が発動する人のことを発現者と言って、発現者は全人類の約5%だ。

その少なさ故、魔法科のある学校は少ない。

しかし、そこは流石と言うべきか。

マンモス校ならではの措置か。

はたまたお金持ちだからか。

とにかく、俺の学科は決まった。

間違いなく、


「普通科だな。うん。」

「うーん、だよなぁ・・・。」

残念そうなティーダ。

「なんだ、イオ普通科かあ。」

「ま、そうだろうな・・・。」

あ、あれ?なんかほかの2人も残念そう。

「え、なんでそんな残念そうなんだよ?」


「だって・・・」

3人は一度顔を見合わせた。

そしてティーダとヴァンが口を開く。





「俺ら、E組の魔法科ッスから・・・。」

「イオと同じクラスになれないなあー。」




・・・・。


は、・・・。


「ぅえ?!ま、マジで?!」


3人とも発現者?!!
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