歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より第2幕第29曲 二重唱/W.A.Mozart
Opera "Cosi fan tutte" Atto second N.29 Duetto
-Classic-
《日本語対訳》
W.A.モーツァルト
モーツァルトが1790年に作曲したオペラ・ブッファである。
正式なタイトルは
Così fan tutte, ossia La scuola degli amanti
(女はみなこうしたもの、または恋人たちの学校)。
かつては、コシ・ファン・トゥッテと
表記されることが多かったが[1]、
現在はイタリア語発音に忠実に
「コジ」と記すことが多い。
『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』に引き続いて、
ロレンツォ・ダ・ポンテの台本に作曲された。
初演は1790年1月26日ウィーンのブルク劇場。
初演後まもなく皇帝ヨーゼフ2世が死去したため、
10回ほどの上演にとどまった。
物語は姉妹の恋人である二人の男が、
それぞれの相手の貞節を試すために互いの相手を口説いたら、
二人とも心変わりしてしまった。
どちらにも言い分があり
そのまま認めあうしかないものだということ。
タイトルの原語の意味は
「Così このように fan する tutte すべての女性は」。
『フィガロの結婚』の第一幕に出て来た台詞で、
全てを仕組んだアルフォンソ(登場人物参照)が
事態を収拾するために恋人たちに説いて聞かせる台詞でもある。
本作品は19世紀を通じて、内容が不道徳であるとして評価が低かったが、
特にワーグナーは音楽面をふくめて酷評している[2]。
20世紀に到って再評価され、モーツァルトの
オペラの代表作であると認識されるようになった。
『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』の
3大オペラにこれを加えて4大オペラと呼んだり、
さらに『後宮からの誘拐』を加えて
5大オペラと呼ぶことがある[3]。
(Wikipedia)