―二次元創作―

□銀天
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『やっまざっきさーん♪

 お仕事くださーい!』


「え・・・?お・・・おお、俺ぇ!?」


『はい。山崎さんです。
 俺は山崎さんに聞いてます。』


「う・・・うーん・・・。
 そうだな、じゃあこの書類一緒に片付けてもらってもいいかな。」


『もちろんです。先輩!』


「あっはは、ありがとね。」




そうして山済みにされていた書類は半分ほど俺の手元に置かれた。


ようやく仕事をゲットしたのだ。




「悠ちゃんが来てどのくらいになるっけ。」


『まだ、1年とちょっとですよ。』


「そんだけだっけ?」


『はい。そんだけです。』







去年のつくしの時期。

俺はこの真選組へと倒れこんだ。




・・・・・空腹で。




「あの時は笑えたなぁ・・・。」


『あ、思い出さないでくださいよ・・・?


 黒歴史ですから・・・。』




「いやいや。驚いたよ、本当にね。」



『はは、まぁ・・・そうですよね。



 空腹少女がいきなり倒れこんできたら驚きますよ、普通。』



「あはは、あの時悠ちゃん
 なんて言ったか覚えてる・・・?」


『えーっと・・・。なんでしたっけ・・・?』


「確か・・・。

 【私に・・・お米とおかずを恵んでくださいぃぃ・・・。
 一生のお願いです・・・。
 もう2週間は何も食べてないんで・・・す。】


 だったと思うな。そこで倒れこんじゃって・・・。」


『うわぁ・・・黒歴史ですね・・・。』


確かに、そんなだったような・・・。


って、なぜに覚えてる・・・。



「それから、副長が運び込んで・・・。

 悠ちゃんは副長の部屋で尋問されながらご飯を食べたんだよね。ww」


『そうでしたね・・・。

 恐かったですよ。あの時は・・・ですが。



 【2週間も食べねぇで何してやがった。】
 とか、
 【さっさと食えぇ!!!!】
 とか。

 何故に怒ってるんですか?って聞いたら、こんどは謝られちゃいまして。
 余計焦りましたww』


「機嫌悪かったんだよなぁ。
 沖田隊長が仕事をサボったせいで・・・。」


『まぁ、今さらですが、十四郎さんってストレスすごそうですよね・・・。』


「・・・そうだね。」






昨日は確か、沖田さんが仕事サボってキレてました。

一昨日も。

その前も。

その前も。その前も・・・・。




乙。




「あ・・・俺終わったけど・・・終わった?」


『えと・・・あと、1・・・2・・・3・・・4、4枚です。一瞬なので待ってください・・・。』

「え?あぁうん。待つ待つ。」







・・・・・・・おし。





『できました!!!!』


「じゃぁ、持って行こうか。副長のところまで。」


『了解です。』


ずっしりと書類の束を持つ。


『・・・んしょっと。』


「大丈夫?平気?」



『全然大丈夫ですよっ!!!!
 コレでも鍛えてますから♪』


「そっか。頑張ってるね。」


『・・・ふふ。ありがとうございます。』















その後、何事もなく十四郎さんのところまではこぶことができた。
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