―二次元創作―

□満天
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『お・・・俺の・・・・ぴょん吉さぁぁぁああああああああんんんんんん!!!!!!!!!!

何処にいるんですか・・・!?
ぴょん吉さん・・・。

迷子かな、いや、脱走ですよ!
急に俺の目の前からいなくなっちゃったんだもん。
シロウサギさん・・・。


そんなことを考えながら、俺は猛スピードで走っています。
理由は俺のぴょん吉さんが脱走したからである。
あ、ちなみに俺って言っているが性別は女だよ??

この1時間くらいの間、俺は
森の中を走って、草花を跳び越え、野原を駆け回って、草むらをあさった。

そして今は木の根っこが目立つようなさっきと違う森にいた。


・・・っ!?しまっ・・・・、

『お・・・っわ!?・・・はぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?』

根っこにつまずいたからこけたと思ったんだけど、    痛みが・・・ない。

とっさにつぶっていた目を恐る恐る開けてみると、目の前には男の顔があった。


「・・・っと、危ないところだったな。
 怪我は・・・ないな。」
『はぅ!?
 なななななな、なな何ですとぉぉぉおお!?
 わわわ、ごめんなさいですます。
 すみませんでした、です!!!!!』

重い私をキャッチしてくれていたので、それは悪いと思いすばやく彼の腕の中からどこうと暴れた。

え?今どういう状況かって??
えーっと・・・。

左ひざを立てて、右ひざはしっかり地面について体を支えている彼に俺はお姫様抱っこを・・・・・・・。

『うっわわわぁぁぁぁああああ!!!』
「なんだ、騒がしい奴だな。」

慌てて ぴょぃ っと飛び降りると俺は少し後ずさりをした。

「・・・む。なんだ。」

『い・・・いや、あのですね。
 お姫さ・・・・、ま・・・だっこは恥ずかしかったのですよ・・・/////
 ぴょん吉さんにもやられたことないし・・・、・・・・/////』

「あぁ、それはすまなかったな。」

真っ赤になるのを無理やり抑えようとしながら俺はお礼を言った。
『でもでも、ありがとうございましたっ!!
 俺、ドジなんですごくこけるんです。
 さっきも野原の何もないところでこけたくらいで・・・。』

俺の両膝や腕や、手にはいくつかのバンソーコーがはってある。
そしてさっきこけたときに出来た傷が数あるバンソーコーの横にできていた。

「だ、大丈夫か!?」

『ええまぁ、いつもの事なので・・・アハハ。』
しっかし、ハッキリ見てなかったけどまた新しいところに傷作っちゃったな・・・。

「・・・誰か探しているのか?
 そのような叫び声が聞こえたので来てみたのだが、違ったか?」

『え、あ・・・そ、そそっそそうです!!!
 俺のぴょん吉さんが脱走して、・・・。』

「茶髪にピンクと白のミニドレスに、ピンクのリボンのカチューシャ・・・っておい・・・、もしかしてこの人じゃないのかぁー??」

近くの草むらの奥からズカズカとでてきたのは、まさに・・・。
「おい、コラァ!!!だぁれが、てめぇのぴょん吉だっ!ぴょん吉でもないしましてはてめぇのでもねぇぞ。迷子の迷子の大馬鹿アリスさんよぉぉぉおおおおお!!!!」

俺のぴょん吉さんだった。







「いやぁな、コイツが馬鹿アリスが迷子になったとかぶつぶつ呟きながらキレてたものだから、一緒にその人を探すのを手伝っていたら叫び声が聞こえて、それもここに来てみれば本人だったということだ。」

「おうよ、サンキューな、死神。
 ・・・ったくよぉ、あんま俺に迷惑ばっかかけんじゃねぇぞ、馬鹿アリス。」

『いやいやいや、俺じゃないですしー!
 ぴょん吉さんが脱走したんじゃないですかー。

 あ、ちょうちょだ〜♪』
俺は蝶々を見つけて追いかける。

「あ、馬鹿!!!ちょ、戻って来い!!

 そうやって追いかけるから毎回どっか行くたびに迷子になるんだろーが。
 蝶々が好きだかなんだかしらねぇけど
 勝手に一人でどっかに行くな。」

『・・・えー。嫌ですぅう。』
ぶんぶんと頭を振って拒絶すると、ゴチンと一発グーで殴られた。

『ひょぉぉぉ・・・。ふぇ〜・・・。痛し、痛し。』
俺が頭をさすりながら言うと、
「あんまり少女を殴るんじゃない。」
と、死神さんがもう一発殴ろうとしていたぴょん吉さんを止めてくれた。

『あ〜、つっかれたぁ・・・。』
「お前が言うな、お前が。」


「 少しあっちになるが死武専がある。休んでいくといい。」

『・・・しぶせん?死武専ってなぁに、死神さん。』
なーんか、聞いたことはあるのだけれど・・・。

「ん・・・?あぁ、死武専は 死神武器職人専門学校 の略で、俺の通っている学校だ。」

・・・。学校、か。

『いっきた〜い!!!!行きたい行きたい!!
 ・・・ぴょん吉さん、いいですよね??』

「んぁ?ま・・・どこかの馬鹿のせいで疲れたしな。いいんじゃねーか?」

『やったー!!!学校だって、学校♪』

あまりの嬉しさにぴょこぴょこと跳ねる。
跳ねながら進む。

『ちゃーらりら、ほいっ♪
 ぱらりらり、 ひょいっ♪
 きゅるりんぱ、ふぇいっ♪』


学校、学校たっのしっみだな〜♪

「おぃ・・・ぴょん「ぴょん吉じゃねぇぞ。
 佳鴇 利吉(ケイトキ リキチ)だ。
 俺らが住んでる城での名称では シロウサギ っていうんだ。
 だからあの馬鹿アリスは俺のことをぴょん吉って呼びやがるんだよ。」

「な・・・城に住んでいるのか!?」

「え?あぁ、あまぁな。
 また今度遊びに来いよ。
 我が城はなんせ左右対象という素晴らしい城だからな。」

「リ・・・リキチ・・・・・!!
 シンメトリーの良さがわかるのか!?」

「もちろんだ。なんせ、シンメトリーこそ美学なんだからよ。・・・って、おい!何で抱き・・・っ・・・・。」


『・・・・・!?
 あばばばばばばば!!!

 なぁにそっちだけで楽しそうなことやってるんですかぁ!!!!
 俺もまぜっろ〜♪』

そして、二人のところにジャンピング。

「バ・・・バカかおめぇは!!!!
 ジャンプすんなって・・・ふぅぐっ――。」

『おっと、ぴょん吉さん。
 ごめんなさい、変な音鳴らしちゃった。』

「シンメートリーだよな、うん。
 そうだよな。
 やっぱ最高だよな!!!!!」





















思うことはそれぞれであった。
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