おお振り小説
□そうしてまた、キスをした
1ページ/5ページ
お前の唇と俺の唇をくっつける。
もう、何回もしてきたコト。
そうしてまた、キスをした
俺ら、西浦高校野球部が夏の大会で、美丞に負けて一週間。
浜田が俺を避けていると感じて、一週間。
どうにも、おかしい…。
浜田は、俺より年上のくせに頭が悪くて留年して。
野球部の応援団なんかしちゃってて。
俺の、恋人だったりして。
アイツ俺を見つけるたびに、俺を呼んで飛びついてくる、変なヤツ。
そんなもとから変なヤツが、今はもっと変になっていてどうしたもんだと考えている。
(どうせ、またしょうもない理由だと思うけど…)
浜田の家に、向かう足。
兎に角今日は、浜田に直接会って理由を聞く。
「覚悟してやがれ…っ」
と言い、泉の足の速度は速くなった。
→