おお振り小説

□そうしてまた、キスをした
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お前の唇と俺の唇をくっつける。
もう、何回もしてきたコト。








     


    そうしてまた、キスをした













俺ら、西浦高校野球部が夏の大会で、美丞に負けて一週間。
浜田が俺を避けていると感じて、一週間。

どうにも、おかしい…。

浜田は、俺より年上のくせに頭が悪くて留年して。
野球部の応援団なんかしちゃってて。
俺の、恋人だったりして。
アイツ俺を見つけるたびに、俺を呼んで飛びついてくる、変なヤツ。
そんなもとから変なヤツが、今はもっと変になっていてどうしたもんだと考えている。


(どうせ、またしょうもない理由だと思うけど…)


浜田の家に、向かう足。
兎に角今日は、浜田に直接会って理由を聞く。

「覚悟してやがれ…っ」

と言い、泉の足の速度は速くなった。





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