A・A小説

□不思議なやつ
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そもそも、人間なのかすら、さだかじゃない。


ぼくは、秋本が・・・・・・・・・・・・いつだってわからない。
わからないから、知りたい。
ぼくは、一体どのくらいまで秋本に近づいていいんだろうか。
近づいた先に知ってはいけないことがあるかもしれない、という不安がこみ上げてくる。

「どうしたんや?歩」

こいつは、秋本は言った。ぼくに確かに言ったんだ。
「好きだ」と。
それが、どういう意味かはわからない。
ただ、今心配してくれているこの声とか。
抱き寄せてくれる、この大きな手とか。
すべてがぼくのモノだといってくれるのならば、今は・・・・・・・・





ぼくだけの、モノにしていたい。


「あゆむ〜、どうしたんや」
「なんでも、ない。名前を伸ばすな」

ぼくは笑う。こいつと共に。
こいつの、温かさに包まれながら。





end.
→あとがき
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