05/23の日記

14:10
飢えた馬鹿
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何も知らないと思い知った
抉られるような胸の痛みは
ジワジワと熱を持って快感に変わる
もっと、この痛みを
もっと、もっと、もっと、
空腹を満たすように貪欲に醜悪に求め続け、やがて視界は塞がれていく

あの時に感じた甘い疼きはもう無くて
欲しかったものは何も得られず
ただ、ただ立ち尽くす両手には
自分の体から出てきたベタベタとした液体
俺はこんなに醜かったのか。

聞こえない耳で
見えない目で
感覚のない手で
何を頼りに歩けるのか
最後に知ったのは、知ることの恐怖
かろうじて動かせた足に、精一杯力を込めて

そうか
這いつくばったらブレないで進めるな。

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