2周年記念小説
□運命の人!
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『お前…そんなに俺のことが好きだったなら、早く言えよ』
そう言われて勢いで付き合い始めた相手、土方十四郎。
何だかんだで上手くいってしまい、明日は付き合って一年目の記念日だ。
冒頭のセリフは勿論トシくんのもので(あ、トシくんって呼ばないと何故か拗ねるんだよね)、付き合うキッカケ…屯所前でたまたま会ったときに言った一言だったりする。
本当にたまたま会っただけだったのに、そう言われて。
『へ?』
『俺が見回りの時も待ち伏せしてるくせに、ついには屯所前かよ』
『は?』
『俺に言われるの、待ってたのか?…俺はお前に言われるの、待ってたんだけどな』
『え?』
『好きだぜ、銀時…』
と、何故かそんな話になってしまった。
よくよく考えてみれば電波以外の何ものでもないが、あのときの俺は混乱していて何も言い返せなかったんだよね。
そしたらそれを肯定だと受け取ったトシくんに連行されて、そのまま飲みに行って、普段からは想像もつかないような甘えん坊なトシくんに絆され流され…結局一年間そのままって訳。
俺にしか甘えない、電波全開なトシくんは正直可愛すぎる。
バカでバカで、可愛い。
俺のことになると周りが見えなくなる所とか、一人で突っ走って凹んだりとか、もう、本当に可愛いんだよ。
「銀、何考えてんだよ?俺以外のことだったら、今すぐ泣くぞ」
もそもそと俺の腕の中から俺の顔を見上げるトシくんの額にキス。
緩む頬はそのままだ。
「俺はトシくんのことしか考えてないよ」
「内容は?」
「明日は一年記念日だな、と思って。トシくんと付き合い始めた頃はどうなることかと思ったけど」
「俺は」
俺の言葉を聞いたトシくんはムッとして、でもすぐ幸せそうに微笑む。
「銀と初めて会ったときに、こいつは運命の人だって思ったもん。絶対に付き合うって。で、一生一緒だって、思ったよ」
もう、俺のことをどこまでダメにしたら気が済むんだろう、この子は。
そんなこと、俺だって思ってた。
絆され流されだと言ったけど、本当は出会ったころから。
「早く銀の周りの人間、爆発しないかなー」
…例え電波であろうとも、俺は君がずっと好きだよ。
〜〜〜〜〜
電波ちゃん難しい(><)
でも電波土にメロメロな銀さん(若干引き気味)は好きです^^^^
桜田茜さんのみお持ち帰り可です。
リクエストありがとうございました!