-sigh-
□-sigh-第2話 -理由-
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・・・・・・・・・・なんか、良い匂いがする―――っ!!!
「もうお母さんご飯できてるんなら起こしてよ!!
私はそう叫びながら勢いよく起き上がった。
「・・・・・・あれ?なんだこりゃ?」
今私の目に写っているものは、いつもの汚い部屋ではなく、しわくちゃな顔をしたおばさんの横顔だった。
・・・・・ん?
なんかみたことあるよーな・・・。
昔の女の人みたいに髪を上にまとめていて、緑の着物みたいなのを着ていて、口になんかくわえてて、顔がしわくちゃでいかにも口うるさそうな・・・・っ!!!
もしかしてっ!!
お登婆さん!?
いやいやいやそんな訳ないだろ!!
でも確実にあの横顔はお登婆さんだって!!
私の目は腐ってるのか!?
いや心は腐ってるけど!!
いやまじで私の目はおかしいのか!?目がおかしくないなら頭がおかしい!!頭が正常ならやっぱり目がおかしい!!って
何やってんだ私は!!!
てかなんかこっちきてるよなんでなんで!ぇええぇええええ!!????
「おや、目が覚めたみたいだね。」
「わわわわわ!!!え?お登婆さんですすすよね!!???」
とりあえず聞いてみたけど!!
今私なんかい「す」って言った!?
つかなんで聞いてんだよ!!
どうみてもそうじゃねぇかよ!!
「あんた、なんであたしの名前知ってんだい?」
うわぁあああ!!!やっぱりだよ!!
なんで私改めて確認なんかしてんだよ!!
これでもしかしたら銀魂の実写版のドラマ撮影に寝相が悪すぎて紛れ込んじゃったのかなぁなんて考えがふっとんだじゃないか!!!
「?どうしたんだい?あ、そうそう、銀時!!銀時ィィィイ!!!」
・・・・え?銀時って・・・・・
・・・・・・・・銀ちゃん!?
じーっと入り口のところをみる。
カツン、カツンという金属みたいな階段を下りる音が止むと、そこにはっ!!!!
新八がいた。
「・・・・・
なんでダメガネなんだよォォ!!!!!!」
期待した私が馬鹿だった。