企画1
□KENDOV
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一日目の夜にはまだ元気が残っている。合宿の楽しさは夜にあった。
KENDOW〜地獄の夏休みA〜
「あぁ・・・。だるぅ・・・・。」
「もぉ、しんどいって・・・。」
これといって何があるわけでもないのだが、体育館に布団を並べて、頭を向かい合わして寝るというものは、この時間でしか共有できないものだろう。
合宿の文句をいったり、明日のメニューを聞いてる部長の言葉をどきどきしながら待ったり、そんなことができる時間はここを過ぎれば二度とこないのだから。
そう思うと、一瞬一瞬を大切にしたいと願ってしまう。まぁ、どうこう言っても合宿の練習は嫌なのだが・・・。