キリリク
□KENDO
2ページ/9ページ
「打ち込みでいいんじゃねぇか??」
ということで、まず、始めに面の打ち込みをすることになった。一人一人の打ち込みを見て、悪いところを指摘するというなかなか授業らしい練習になっていた。すると・・・
「多串くぅ〜ん!ちょっとこっち来て☆」
といきなり、銀八が土方を呼んだ。
「なんですか??土方ですけども見てのとおりどっかの誰かのせいで教えるのが、沖田と二人しかいないんで忙しいんですけど??」
眉間に血管を浮かせた笑顔で言った。
「いやぁね☆今から、先生らしく多串くんに個人授業しようと思ってね!」
「何でだよ!今は指導で急がしいんです。」
「先生も剣道、多串くんに教えてもらいたい!!」
「え・・・・??でもよぉ・・・・」
剣道という言葉が出て少し心が揺らぎ、ごもごもと言っている土方を見て、『もぅ、一押し!』と銀八は思ってにやりと笑った。
「なにやってんですかぃ??」
「うわっ!金髪くん!!邪魔すんじゃねぇよ!」
いきなり沖田が割り込んで来た。
「ふん。土方さんを返せてくだせぃ。俺一人じゃ手におえませんですぜぃ!下手すると一人ぐらい突いちゃうかも・・・・思いっきり☆」
にやっと笑いながら言った。