★オールキャラ対応小説★

□未定。
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『ごめんね。』





たった一言なのに。




素直になれない。




アイツと会わなくなって、もう一ヶ月・・・。












「はぁ…。んー……」


山積みの資料の中で、頬杖をつきながら指で机を叩く。

今日のコエンマはどことなく機嫌が悪そうだ。


「コエンマ様ー、どうかなさったんですかぁ?」


淹れたてのお茶を差し出し、ジョルジュが心配そうに尋ねる。




どうやら、明日までに終わらせなければいけない仕事にもまったく手がついていないようだ。




差し出されたお茶を乱暴に受け取り、ズズッと啜ってまたため息をつく。


「このままだとまたエンマ大王様に叱られちゃいますよー?」

「…分かっとる!分かっとるが今はそれどころではないのじゃ」


コエンマの「それどころではない」は、平和な日々を暮らしている最近ではもう聞き飽きた。


どうせまた何処何処の饅頭が食べたいだとか、肩が凝って仕方がないとか…
そこら辺の、いわゆるコエンマのいつもの我が儘だろう。




コエンマ様にくだらない用事をつきつけられる前に、この部屋から出ていこう。




ジョルジュは、背もたれにドカッともたれかかるコエンマを尻目に、
抜き足差し足でその場から距離を離していった。





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