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□プレゼント(手塚Ver)
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放課後、委員会。
手塚君と話ができる貴重な時間。
加えて、今日は特別な日だった。
「なかなか集まらないね」
「まあ、この時期は忙しい奴も多いからな」
クラス代表の委員会に時間通りに教室に集まったメンバーはまだまばらで。
一番忙しいんじゃないかと思う手塚君はいつもどおり時間厳守だった。
今日のテーマは卒業アルバムの編集について。
数人ずつのグループに分かれて作業を進めることになって、偶然手塚君と同じグループになれて面倒な委員会も待ち遠しいものになっていた。
「12組の子、風邪で休んでるって」
そういわれてグループのメンバーがこれ以上来ないことが分かった。
「じゃあ、始めようか」
そういう手塚君に頷いて個人と全体写真以外に適当なモノを選んでリストアップしていく作業に入った。
「懐かしいねー。そういえば手塚君スキー凄く上手だよね」
「そうでもないが、山が好きだからな。スキーも幼い頃からやってる」
他愛の無い話をしながら、大事なことを伝えるタイミングをうかがった。