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□ハーゲンダッツ3
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「おはよー」

「おはようさん、なんや、寝不足か?」

部室に入ると忍足が着替え中だった。

「うん、なんか寝れなくて」

テーブルを見ると昨日買った洗剤やボディーシャンプーが入った袋が置かれている。

「こんなん誰おいたんやろな、自分以外考えられへんけど」

ウェアの襟を正したあと、メガネを手に取り忍足が首をかしげるのを見て、昨日のことを思い出し少し頬が熱くなる。

「調子悪いんちゃう?顔赤いで?無理したあかんやん」

頭に手を置いて見下ろしてくる忍足の、眼鏡越しじゃない視線に少し顔をそらした。

「大丈夫、元気だって!これ、昨日買い物中に偶然、跡部に会って、預けてたの」

「へぇ、あいつが?めずらし」

無理しなや、そういって軽く頭を叩いて部室を出て行く忍足を見送った後、テーブルの上の荷物を片付けた。



朝練が終わると皆のタオルやウェアが山となってカゴに入れられる。

急いで洗濯機に押し込んで、教室へ向かった。


 
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