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□暗部
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どしゃぶりの雨の中。

カカシは慰霊碑の前に立っていた。

その手には暗部のお面。

たった一つだけ見つかったテンゾウの遺品。

テンゾウの遺体は見つかっていない。

見方は全滅だったそうだ。

唯一発見されたのが、このお面だった。

「約束・・・果たしにきたよ」

お面だけになっちゃったけど・・・

ちゃんと帰ってきてくれたお前へ――・・・

カカシはお面にそっとキスをした。

雨に濡れたお面は泣いているようにも見えた。



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