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□PLACE TO DIE
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銀時が死んだと聞かされて一週間。
さよなら・・・・・
あいつの最後の言葉だった。
「・・・っ銀時!!」
なんで!なんで守ってやれなかった。
悔やんでも悔やみきれない。
一週間だっても涙が途切れることはなかった。
「土方さん。入りやすぜぃ」
ふすまを開けて顔を出したのは沖田だった。
「・・・・・」
「報告でさぁ。高杉一派に不穏な動きあり。近々でっかいのがきそうですぜ」
「・・・・そうか」
「以上でさ。土方さん・・・」
「・・・なんだ」
「せめて何か食っとかねぇと、でっかい戦でおっ死にますぜ」
「・・・あぁ」
ハァ〜というため息が聞こえた。
ふすまが閉まって沖田の足音が遠ざかった。
でっかい戦?
守る者のいなくなった戦なんかで俺は戦えるのか・・・。
なぁ、銀時。
俺に戦う・・・生きる意味なんてあるのか。
わからない。
わからないんだ・・・銀時・・・。
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