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□SWEET DAY
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外は暑い。出かける気なんか起こらない・・・。
高杉はいつものように暗い部屋に閉じこもっていた。
「高杉。」
「・・・どうした」
万斉が話かけてきた。
「どうしたではないでござろう。今日もまた、閉じこまる気でござるか?」
「どこにいようと俺の勝手だ」
何もかも暑い。
「しかし、今日は―」
「あぁ。だからだろ」
「そうか、ならばもう何も言うまいよ」
そう言って万斉は部屋から消えた。
いつも閉じこもってるのとはわけが違う。
今日は特別。
だって今日は――。
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