□空は青い
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どんよりとした曇空の下。
セネル達は迷路と呼ぶに相応しい、帰らずの森で道に迷い右往左往していた。


「おい、モーゼス。帰らずの森はお前の庭なんじゃなかったのか…?」

モーゼスと並んで歩いていたセネルがわざと嫌味に尋ねる。

「うっ、うるせぇ!ちったぁ黙って歩け!」

「さっきからずっと黙りっぱなしだ…」

モーゼスはセネルと目を合わせないよう、先頭を行くギートの方を見た。

「…とにかくっ、ワイに着いて来とったら大丈夫じゃっ!」

「大丈夫じゃなさそうだから行ってんだ!」

「おい、二人共。あまり大きな声を出すな。無駄に体力が減るぞ」

冷静にセネルとモーゼスの喧嘩を中断させたウィル。
流石、皆の保護者と言ったところか。
女性陣の方も、疲れきっているようだった。

「クーリッジ、もう少しゆっくり歩いてくれないか…?」

「あぁ、分かった。…大丈夫か?」

「ああ、平気だ。すまないな。」
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