D.Gray-man小説

□✝第三話✝前篇
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ガタンゴトン――――――………


三人は与えられた一等席の中、本部にてわたされた資料を読んでいた。


「それにしても変な話さ」

ん〜と唸りながらラビが言う。

「でも幽霊みたいな♪しかもノアいるかもよ!?」

「いやルイ、それは・・・」

「馬鹿らしい以外言うことがあんのかよ」

「いいじゃん♪文句でもある?それにしてもまだつかねぇの?」


「地図くらい見ろさ」

とほほ、とラビが大きな地図を広げる。


「ここが今回俺たちが行く場所さ!!」


そう言って地図の一点を指差す。

「ホントだまだ遠い」

「近いのはわかったけど…ひまだなぁ・・・」

「ルイは学校でキリスト教の勉強してねぇんさ?」

あまりにも初歩的なことを聞くルイに少々唖然としながらラビが訪ねる。


「あ、しらない。だって俺、教団に拾われたんだから」


きっぱりすっぱりと言い切る。

「………だから馬鹿なんだよ」

それには神田も呆れる。


「大丈夫。知識なくても生きていける・・・はず」


「まぁ、それはそうさ」

ぺらりと資料をさして興味がなさそうにめくる。


「幽霊が出てきて人が消える。やっぱただのAKUMAさ♪」

「それを言うなってば」


ラビは苦笑する。

資料にかかれていることが真実であるならば被害は大きいだろう。



もし、AKUMAじゃなければわからないが………




「あれ、実際の被害は20人なのか?」

「でも、いなくなった人は21人って書いてあるさ?」


「馬鹿げてる……………」

神田がぱらぱらと資料をめくりながらぼそりと呟く。


「え〜・・・馬鹿げてねぇよ?」

「一人がAKUMAなんだろ」

「あ、なるほどね〜。」


適当な言い方に神田は怒りマークが付く、ラビも視線をそらす。


「ラビ、幽霊はいるよね?」

「ぇ!!・・・なんでさ?」


話題を振られラビはマヌケな声をあげる。


「いや〜教団で髪の毛の金髪の女の子の幽霊とちっさい頃遊んだから♪」


生々しい問いにラビは石化する。


「あれ、そういえばあの子どうしたのかな?あれからあってないや…。まだいるのかな教団には」


う〜ん…と悩むルイ。


「なんでかな?ユウ」

ねえ、とユウに問い掛けるとユウは笑いを必死で耐えている。

「…ユウどしたの?おい??ちょっと???」
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