BASARA・噺

□叶わぬであろうこの気持ちに〜
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−スゲーんだぜっ!焔を巻き上げて先陣切る姿は見物だぜぇ

初めての甲斐との戦明け…楽しそうに話すウチの大将 “伊達 政宗”

それから甲斐との戦は大将自ら先陣切ってお気に入りの奴を目指して突っ込んでいく。ハッキリ言って…

…気に入らない…

何が“紅蓮の鬼”だ
 何が“甲斐の若虎”だ
そんなの知るかっ。

「梵を護るのが、俺の役目…」誰であろうと許さない


 《叶わぬであろうこの気持ちに貴方はなんと名を付けるだろう》


「おいっ!小十郎。俺の兜と刀がねぇぞ、どこやった!」

「…知りません。戦場で離すのが問題かと…」

あちこちをひっくり返して愛用の刀と兜を探す主に溜息混じりに答える軍師。
時間を少し稼げと言われたが…何をする気だ?成実殿…



 うぉぉぉっ!
焔を巻き上げ、敵を薙ぎ倒す。返り血は浴びているが、目立った傷はない


まだいけるか…


独眼竜殿が来られるまでは、倒れるわけにはいかぬ



「Hey!真田幸村っ。相変わらずだなぁ」

気合いを入れ直す

噴煙の向こうに見慣れた兜と六爪流…


「独眼竜殿?」何か違和感を感じたが、兜も刀も間違いなく彼のものだ。

「独眼竜殿!いざ尋常に勝負っ!」

「Ha!熱いねぇ。Coolにいこうや…」

何度か刃を合わせたがやはり違和感が生じる。政宗との鍔ぜり合いは、武士の血がたぎる。だが今回はどうだ?いつもとは違う危機感。何かの意図を感じる攻撃・戦い方。

《違うっ》

確信し確かめようと声を出しかけたその時。
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