遙かなる唄箱

□遙かなる時空の中で2〜花鏡〜
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優美な影法師 風雅な絹雲/彰紋(宮田幸季)藤原幸鷹(中原 茂)


絹雲(くも)の如くささやかでも 太陽を守れたら
いつの時も影となりて 光を支えたくて

何故 過去をふり向けば ああ草陽炎
今 薫風(かぜ)の道に似た
境界線 越えてみようか


あなたと出逢い 初めて知った
薄紅の想いが あることを
閉じた心の壁に 幾千の花
描(か)き込むような その微笑みよ


伏せて迷う貝合わせは 憂いを隠す我が身
綴る文字が迷路に見え ふと書の筆を止める

そっと 透廊(すきろう)に立てば ああ蝉時雨
ただ 思いのまま鳴く
その姿に 胸を打たれて


あなたを慕い 初めて知った
戸惑いも迷いも 美しい
願う気持ちを夢と 呼ぶのならそう
あなたこそ夢

・・・あの空を行く雲は 自由と言えども孤独
あしもとに繋がれた 影法師(かげぼうし)よ舞い上がれ・・・


あなたが泣いて 初めて知った
あざやかな涙が あることを

胸と胸とに架かる 幾千の虹
想いは届く

あなたと
出逢い 初めて知った
影のない光が あることを
時の流れの風情 咲き誇る四季
黒白(こくびゃく)の日が 色彩を持つ

・・・あなたに逢えて 幸福を知る・・・

 
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