遙かなる唄箱

□遙かなる時空の中で2〜花鏡〜
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ひょうよくの鷹 泡沫うたかた一葉ひとは源 頼忠(三木眞一郎)源 泉水(保志総一朗)


心の傷から 流れる涙よ
終りなき孤独の 淋しさに蒼く染まる


啼きもせず眠りもせず 飛ぶ鷹のごとく
凍りつく痛みのまま 命尽きるまで


咲きもせず実りもせず 落ちゆく木の葉に
価値のなきこの身のまま ため息を重ね


胸に 無音の闇
切り裂けど 尚も闇

あなただけが あなただけが
生きてゆく意味に・・・

心の傷から
流れる涙よ
終りなき孤独の 淋しさに蒼く染まる

止まり木のように
湖のように
その両手広げて 受け止めてくれた人よ
・・・あなた・・・


溶けもせず崩れもせず 根雪の姿で
悔恨が冷たきまま その眼を閉じない


人知れず流れもせず 忘れ水に似て
行く先も分からぬまま 立ち止まった日々

胸に 落ち葉時雨
恋しさが 降り積もる

あなただけが あなただけが
生きてゆく糧に・・・

心の傷から
流れる涙が
あなたの体温(ぬくもり)で 夕映えの色に戻る

止まり木のように
湖のように
ただ寄り添うだけで 哀しみが眠りつける
・・・永久(とわ)に・・・


心の傷から 始まる明日よ
あなたを守りたい 気持ちが強さに変わる

あなたという空に
あなたという海に
いつの日か本当に 辿り着ける日の為に
・・・生きる・・・

 
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