遙かなる唄箱

□遙かなる時空の中で2〜雪月花〜
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風花昇華/イサト(高橋直純)、彰紋(宮田幸季)、源 泉水(保志総一朗)


銀色に化粧(よそお)いし寒竹林
美しき 牢御所にも似て
幾重にも 氷の絹衣(ころも)まとい
溜め息は 雪煙(ゆきけむり)となる

儚すぎる 冬の蝶に あなた重ね
ああ 恋心が降りしきりて つもる


水墨画(すいぼく)の 色彩(いろ)の無きこの世界
孤独(やみ)映す 胸の氷面鏡(ひもかがみ)
雪垂(ゆきしずり) 想いに耐え切れずに
我が心 軋んで震える

健気に咲く 冬菫に あなた重ね
ああ 恋心は吐息にさえ ふぶく


舞い降りた風花 穢れなきその優しさ
何もかも全て 抱きしめるよう
ひたむきな風花 悲哀(かな)しみも絶望さえも
真っ白に無垢に 染め変えてゆくよ


柊の 葉っぱ握る手のひら
心ほど 痛くはならない
雪礫 お前の幻影(かげ)に投げて
答え無き 哀愁(さみしさ)を背負う

泣きはらした 冬うさぎに お前重ね
ああ 恋心が抑えきれず なだれる


乱れ散る風花 微笑みでその涙で
傷跡を全て 埋め尽くすよう
幻夢(まぼろし)の風花 いつの日か消える人よ
真っ白で無垢な 想い出を残し…


本当に好きだよ
ただひとり大事な人
強くなれたなら… あなたのために

風花に包まれ 悲哀(かな)しみも絶望さえも
真っ白で無垢な 昇華(はな)となり舞うよ

 
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