遙かなる唄箱

□遙かなる時空の中で2〜雪月花〜
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爛漫の嵐を抱け/藤原幸鷹(中原 茂)、翡翠(井上和彦)


紺碧の海 木の葉の孤船(ふね)は
白銀(ぎん)の飛沫で 海嘯(かいしょう)に乗る
怒涛の龍を 操りながら 不適に微笑(わら)う


群青の空 迅雷はじけ
黄金(きん)の飛沫が 氷壁を打つ
冬稲妻は 虎の爪痕 君は見据える


嵐さえも揶揄(からか)い 詠(うた)うように舵取る
追い詰めても ひらりかわす
まるで 潮風(かぜ)の化身

さあ 道なき道を行こう
鬩(せめ)ぎ合う魂が 緋色(あか)い火花を散らす
熱視線(しせん)の戦い


氷塵の中に立て 濤声(とうせい)の歌を聴け
黄金白銀(きんぎん)の 涛(なみ)の華 爛漫の嵐


揺るぎ無き空 滅紫色(めっし)の雨雲
渦巻こうとも 染まらぬ青さ
真摯な瞳 虹の終わりを 君は探せる


優美(しなやか)な海 暴風雨嵐(あめかぜあらし)
全て受け止め 飲み込む蒼さ
時の満ち引き 大海原を 漂流(さすら)う強さ


虎落(もがり)笛を愉しみ 氷柱(つらら)を酒に落とし
失くすことが 恐いのかと
ふいに 凍風(かぜ)に問う

さあ 道なき道を行こう
磨き合う魂が 光冠を放つだろう
運命の涯てに


炎炎(えんえん)と夢を見ろ 瑠璃色の雲が飛ぶ
黄金白銀(きんぎん)の 涛(なみ)の華 爛漫の嵐


…ああ 空と海がぶつかる水平線の向こう
 あの女(ひと)は太陽となって昇るだろう…

炎炎(えんえん)と夢を見ろ 瑠璃色の雲が飛ぶ
黄金白銀(きんぎん)の 涛(なみ)の華 爛漫の嵐

 
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