遙かなる唄箱

□遙かなる時空の中で3 十六夜記 〜月のしずく〜
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月を抱く天秤/ヒノエ(高橋直純)


誰もいない夜の浜辺 砂で舟を作るお前
どこへゆく?オレのそばから遠くへ
…行かないで…

幾千もの星の中で 月はたったひとつだった
沢山の恋をして 愛に気づいた

この広い 海の全ては オレのもの
でも一粒の お前の涙に 溺れそう

ああ 右手に愛しさ 左手には切なさ
両手を広げ 風に吹かれる 天秤だね

ああ 背中を抱いても ねえ心をさがすよ
海鳴り?そうじゃない お前の甘い吐息


羽衣(はねころも)がもし濡れたら 天女(あまおとめ)は帰れないね
戯れの言の葉で 耳をくすぐる

蒼ざめた 海に突然 飛び込んで
手招きしてる お前の瞳に 溺れそう

ああ 右手に願いと 左手には苦悩が
ふたつを 満たすことが素敵な 結末だね

ああ 逢えなくなるのに ねえお前を送るよ
強がり?そうじゃない お前が幸せなら


ああ 右手にお前を (だきしめ)
左手にあの日々を (だきしめ)
両手を広げ 夢を叶える どんなときも

…風に揺れる天秤 (さみしい)
月を愛す天秤 (こいしい)
おいでよ 濡れた髪でオレに 落書きして…

 
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