遙かなる唄箱
□遙かなる時空の中で3〜紅の月〜
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夏という光の泡沫/梶原景時(井上和彦)
走り出す 君の長い髪
指先で 追いかけながら
抱きしめて しまいそうだよ
蝉の声 新緑の小路
この時が 止まればいいな
かなわない 願いだと知ってても
君が居るだけで 嘘さえも透き通るよう
笑い疲れても このまま 微笑んでて
何故 儚いものほど 美しくきらめくの?
今 見上げる空に
まぶしすぎる 木洩れ陽が光る
君も夢も 夏という泡沫(うたかた)だね
淋しさを 知ることもなかった
あの頃のオレを 思うよ
息ひそめ 短夜(みじかよ)を生きてたね
君が居るだけで 闇さえも透き通るよう
遊び疲れたら 虫の音(ね) 子守唄に
何故 愛しいものほど 果てしなく遠いのか?
今 見上げる夜空
まばゆすぎる 星屑が光る
君も今も 夏という泡沫(うたかた)だね
…心に 雨(むらさめ) 降りしきろうと 忘れて忘れて 今は…
もう なにもいらないよ 君だけを見ていたい
もう それだけでいい
まぶしすぎる 微笑みが光る
時を止めて どうか ああ
何故 儚いものほど 美しくきらめくの?
今 見上げる空に
まぶしすぎる 木洩れ陽が光る
君も夢も 夏という泡沫(うたかた)だね