夢
□地獄へまっしぐら!
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あの日から、
アタシの人生は輝きだした。
キラキラ、だなんて言葉じゃ足りないくらいに。見たりしたら、目が溶けてなくなっちゃうんだから!
恋って盲目!
アタシ、狂っちゃった?
「ついてくんな」
「……ヤダ」
アタシの、3歩前。
スタスタ歩く男。
この人が亜久津仁。
アタシの人生を輝かせた人。
どんなに突き放されたって、アタシはついていかなきゃいけないの。
「………うぜぇ」
「………………」
なんといわれても、アタシはついてく。そう決めたから。あの日、あの日からアタシは貴方についてくって決めたの。
貴方はむしゃくしゃしてただけかもしれなかったけど、貴方が男を殴ってくれたおかげでアタシは救われたんだから。恐くて恐くて、これからどうなっちゃうんだろ…って思った。そんな時に、亜久津君がきた。そうよ“ありがち”の、ヒーローのお話だった。だけどそれが目の前で起こって、確実にアタシは貴方に救われたんだから。
「傍にいさせてくれるだけで、良いから…」
「………それがうぜぇんだよ…」
ちっ、と舌打ちをする亜久津君。イライラしてるのはアタシにもわかる。だけど、アタシだって何かしなきゃ気が済まないんだもん。
「………しらねぇからな…」
どうなっても。
そう言われたけど、今のアタシにはそんなの関係ないんだから。とっくに承知してる。
どうなっても、知らない。そんなのアタシ自身が一番分かってるんだもん。
どうなったってかまわない。
アタシはこの人が好き。
絶対死んでもついていくんだから!
亜久津君。
貴方と一緒なら
好きな男と一緒なら、
ストレート・トゥ・ヘルでもかまわない!
fin
夢じゃないですね。
ごめんなさい。