□キャラメルマキアートの彼
1ページ/3ページ


それは偶然。
たまたま出会った、そんな人。

だと、思う。











アタシは週に2、3のペースでスタバでお茶をします。
友達と一緒のこともあれば一人でMD聴きながら本読んでみたり(お洒落でしょ?)軽く勉強してみたりする。


そんで今日もしてます。
勉強。

「……………」

この雰囲気、好きだったりする。静か〜な音楽とか、ちょっとした話し声とか。勉強も適当に済ませて(っていうか行き詰まって)頬杖ついて音楽聴くのに専念してたり。

「………………」

ちょっと混んできた。
カウンターの隅っこにいたアタシの隣にも、人が座る。

「………はぁ…ι」

溜め息をついた隣の人はキャラメルマキアートだった。
美味しいよね、あれ。

あ、ていうか同じ学校?
制服山吹じゃん。

「…………?」

「…………!」


やばば。
目が合っちゃったよ。

すぐにそらしたけど確実にアタシ怪しい子だよね。うわー。

「…………っ」


さすがにその空気にはいてもたってもいられなくなって席を立った。


「……焦った…ι」


あの人、見たことあるような…。…ないような。制服が山吹だからかな。

白ランとかさ、かっこ良い人が着るとかっこ良いんだよね。さっきの人かっこ良かった………かな?やば、キャラメルマキアートしか見てなかった。

「………キャラメルマキアート、飲みたくなっちゃったよ」

今度行ったらのもーっと。とか思ってると目の前にCDショップ。こりゃあ寄るっきゃないってことで見てます。

「あ、コレ………」





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ