Dream
□バストレイン
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大好きでどれだけ愛しいと伝えても、口じゃ伝わらないものもある。アタシと健太郎はそうゆうことだった。
そうゆうことだった。
「じゃあ、また明日」
「うん、また」
『また』という言葉に救われアタシ達はまだ恋人同士を保っている。だけどドアの閉まる音で分かる。
もう、ダメなの。
キスも減ったし照れたりすることもなくなった。倦怠期と言えばそれまでなんだけど、アタシはもうダメだと思う。
アタシがじゃなくて、多分あっちが。
どうしたら良いかなんか分かんない。頭が良い方じゃないし。流されるままダメになる。
「好きな子でもできたのかな…」
だからってどうしようもないんだけどね。その子が可愛かったらそれまでだし。
別れたくないんだけどなぁ。
ダメかなぁ。