頂 戴 小 説

□you…
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あいつを想えば、何も怖くはないほど

俺の中は、あいつでいっぱいになる。




いつも『宍戸さん、宍戸さん』って、犬みたいに付き纏ってくるし


こっぱずかしい事を公衆の面前でも平気でするし


ヘタレで全然頼りねー、バカな奴。


けど…



ついさっき別れたばっかりなのに、もう頭の中はあいつのことでいっぱい。



今何やってんのかな?


何処にいんのかな…



何考えてんのかな…



少しは俺のこと考えてんのかな…



ベッドに俯せになって、携帯を握ったまま、それをじっと見つめる。





「って、俺なに考えてんだよ!!//」


「やめだ!やめやめ!!//」


俺は握った携帯を枕元にポイッと投げ捨てて、仰向けに寝転がった。
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