頂 戴 小 説
□you…
1ページ/4ページ
あいつを想えば、何も怖くはないほど
俺の中は、あいつでいっぱいになる。
いつも『宍戸さん、宍戸さん』って、犬みたいに付き纏ってくるし
こっぱずかしい事を公衆の面前でも平気でするし
ヘタレで全然頼りねー、バカな奴。
けど…
ついさっき別れたばっかりなのに、もう頭の中はあいつのことでいっぱい。
今何やってんのかな?
何処にいんのかな…
何考えてんのかな…
少しは俺のこと考えてんのかな…
ベッドに俯せになって、携帯を握ったまま、それをじっと見つめる。
「って、俺なに考えてんだよ!!//」
「やめだ!やめやめ!!//」
俺は握った携帯を枕元にポイッと投げ捨てて、仰向けに寝転がった。