第3巻ユ

□第76話 リベンジaa
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「セフィリアは一番大きな存在だ。」

どうして私はあんなことを言ってしまったのだろう。このまま朝が来なければいいのに・・・・。

「お師匠様、朝ですよ。起きてください。」

とっくに起きているが起きたくない。このまま諦めて戻ってくれないかな`

「せ〜の、えいaaa」

「ぐはぁaaa」

考え事をしていた私は完全に油断していた。メアリーのジャンピングアタックが見事に私のみぞおちをとらえる。

「お師匠様、おはようございます。」

「あ、ああ、おはよう。セフィリアは来ているのか`」

「お姉様ですか`もちろん来ていますよ。」

やはり来ているか・・・・起きたくないなぁ。

「お姉様がどうかしたのですか`」

「いや、何でもない。」

私は腹をくくり食卓へ向かう。

「お、おはよう、セフィリア。ちょ、調子はどうだ`」

「おはよう、何よ`気持ち悪いわね。いつも通りよ。で`今日はどうするの`」

なぜ普通でいられるのだ`私が気にし過ぎなのか`まぁ、そのほうが私も助かるが・・・・。

「そうだな、久しぶりにメアリーの修業でもするか。」

「何か手伝うことある`何でも言ってね。」

コンコンaaa
「セフィリア、いるべか`ワシじゃ。」

村長`何かイヤな予感がする。私は自分の部屋に隠れる準備をする。
それを感じとってセフィリアが私の首根っこをつかんで玄関までつれていく。

「どうしたの`おばあちゃん。」

「また、雪山草を頼みたいべさ。」

「わかったわ。馬鹿ハンターに行かせるわ。」

私の意思を無視しないでくれ。

「それじゃあ、頼んだべさ。」

「聞いての通りよ、雪山草を採ってきて。」

「メアリーの修業はどうするのだ`」

「私もお師匠様について行きます。」

「ダメだ。危険すぎる。今までとは比べものにならないモンスターがいる所だぞ。」

「それなら、なおさら一人より二人のほうがいいと思います。」

今日のメアリーは一歩も引かない。しかし、メアリーを危険に晒すわけにはいかない。

「メアリーにもしものことがあったらアリスさんにあわせる顔がないし私達も辛い。わかってくれ。」

「以前にもお話したように私もハンターを目指す身です。もとより覚悟はできています。」

「いいじゃない。連れていきなさいよ。そのかわりこれを持っていきなさい。」

「何だこれは`」

「罠よ、もしティガレックスが現れたらこれを使いなさい。使い終わったらこれとこれを併せなさい。同じものができるわ。」

「わかった、セフィリアを信じるよ。いくぞ、メアリー。」

「はい、お師匠様。」

私達は雪山へ向かう。

「いいか、本当に危ないと思ったら私を置いてでも逃げるのだ。私も意地でも逃げ切ってみせるから。」

「はい、わかっています。」

私達は雪山草を集める。

「よし、こんなものだろう、帰るぞ。」

「お、お師匠様、う、後ろ・・・・・」

私は後ろを見る。

「aaaaaaaaa
ティガレックスaa
逃げろメアリー。」

私は閃光玉を投げ付け逃げる。

「お師匠様、罠を仕掛けましょう。」

そうだ、セフィリアにもらった罠があった。
私は罠をセットする。そこへティガレックスが突っ込んでくる。
ティガレックスは痺れて動けなくなる。

「今だ、メアリー、攻撃するぞ。」

「はい。」

私とメアリーの総攻撃。

「お師匠様、いまのうちにもう一つ罠を作ってはいかがですか`」

なるほど。私はセフィリアに言われた通りにアイテムを併せる。

「本当に同じものができた。・・・・関心している場合ではないな。」

とりあえず私は攻撃に参加する。
罠の効果がきれる。私は再び閃光玉を投げ付ける。そして罠をセット。卑怯かもしれないがこちらも生きるか死ぬかだ。
そして再びティガレックスは罠にかかる。

「頑張れ、メアリー、もう少しだ。」

「はい、わかっています。」

私は三度、罠をセットする。

「メアリー、これが最後だ。これで決めるぞ。」

「はい、全力でいきます。」

「万が一を考えて逃げれるだけの体力は残しておくのだ。」

「はい。」

三度、ティガレックスは罠にかかる。

「いくぞ、必殺a1日1回限定適当大剣振り回し」

「いきます、必殺a1日1回限定、超双剣乱舞。」

ティガレックスは雄叫びをあげ地面に伏せる。どうやら断末魔だったようだ。

「しかし、メアリー、いつのまにそのような必殺技を`」

「はい、前回のお師匠様を見て私も何か必殺技がないかと考えていました。」

「よくやった。しかし、使い所を間違えないようにするんだぞ。乱舞のあとスキだらけになるからな。」

「はい、ご指摘ありがとうございます。」

「それでは帰るか。」

「はい。」

私達は宿敵ティガレックスを倒し意気揚々と村へ帰る。

しかし・・・・

「逃げるのに夢中で雪山草を落としたのに気付かなかったですって`」

「いや、本当に大変だったのだ。ちゃんとティガレックスも倒したのだぞ。」

「へえ〜、あんたの今回の仕事はティガレックスを倒すことだったの`」

「いえ・・・・違います。」

「何`聞こえないわよ。」

「違います。」

私はこってりセフィリアにしぼられた。

「大変ですね、お師匠様・・・・」


・・・・つづく。

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