第2巻ユ
□第39話 ニアミスaa
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「ということは何`ビールが無いと言う理由だけで999さんは村を出ていったっていうわけ`ヤヤ」
「私に怒らないでくれ。私もびっくりしているのだ。」
なぜかセフィリアは朝から機嫌が悪い。何かあったのか`
「999さんがいたら狩りは彼に任せて私の雑用を馬鹿ハンターに頼めたのにヤヤヤ」
解っていたが恐ろしい女だ。
「いなくなったのは仕方ないわ。馬鹿ハンター、さっさと調査に行きなさい。」
セフィリアに逆らえるはずもない私は言われた通りに調査に向かう。
「しかし、火山の気温も以前に比べると随分上昇したな。」
私はマリーとマシューが作ってくれたクーラードリンクというものを飲む。
「これは気持ち良い。体温がだいぶ下がったようだ。」
私は適当にガミザミを倒し食料の調達をする。
「しかし、火山と言えばあまり良い思い出がないな。最初はセフィリアを助けて自分は汗に視界を奪われてガミザミに苦戦したな。」
考え事をしていた私は何かにつまづく。
「痛っaaん`ショウグンギザミの死体か・・・
そういえばショウグンギザミにやられそうになったのも火山だったな。」
・・・・・aaaaa
「なぜ、こんな所にギザミの死体があるのだ`
いや、まだ死んでいないぞ。」
私はギザミにトドメをさす。そしてよく見るとギザミには弓矢が刺さっている。
「aaaa謎のハンターだ。どこに行ったのだ`」
私は四方八方捜し回るが見付からない。また逃げられたのか`
「しかし、なぜ姿を隠す必要があるのだ`そして、恐らく村長は謎のハンターの正体を知っているだろう。しかし、村長も黙っている。」
私はここで考えていても無駄だと思い村に帰る。
「ただいま」
「あら`お帰り。どうしたの`怖い顔して。」
私は火山で見た瀕死のショウグンギザミの話をした。
「ということは、馬鹿ハンターが来る直前までそこに謎のハンターがいたということね。馬鹿ハンターの姿を見て逃げ出したんでしょ。」
「しかし、なぜ逃げる必要があるのだ`私はハンターが集まってくれることには大歓迎だぞ。」
「おばあちゃんが匿っていることは解ってるからおばあちゃんの都合で私達から遠ざけていることは容易に想像がつくわ。」
なるほど。そういうことか。容易に想像がつかなかった・・・・・・。
「あの〜、ご主人様。マリーさんがいないニャ。」
「買い物じゃないのか`」
「違うニャ。朝からいないニャ。最近、こういうことがよくあるニャ。」
まさかマリーが謎のハンター`私はありえないと思いながらも少し考える。そんな私を見てセフィリアが言う。
「馬鹿ハンターが何を考えているかわかるわ。でもそれは無いと思うわ。」
「ただいま。暑いですね。あっaaエバンスさんも帰っていたんですね。」
私は汗だくなマリーを見てさらに疑惑を深める。
「ねえ、マリー`どこに行っていたの`そんなに汗をかいて。」
私が質問するより先にセフィリアが質問する。
「はい。農場のお手伝いをしていました。マシューさんにはお手伝いを始めた頃に言いましたけど。」
私とセフィリアはマシューをみる。
「ニャ`・・・・ごめんニャ。そういえば言っていたニャ。」
今にもマシューに飛び掛かる勢いのセフィリアを私とマリーが必死に説得する。
「ところでフローラさんはどうしたのですか`」
マリーの言葉でフローラがいないことに気付く。
「研究室にもいませんね。どこに行ったのでしょうか`」
そこにマリーと同じようにフローラも汗だくで帰ってくる。
「ちょっとフローラどうしたのよ`」
「マリーの行動が気になって後をつけていたら農場で無理矢理手伝わされたのよ。」
どちらにせよ、2人とも謎のハンターではなかったようだ。
「2人の言い分を真に受けないほうがいいわよ。目撃者が特定できれば証人にもなるけど今の所2人のアリバイを証明する人はいないわ。」
「今さっき、マリーが謎のハンターっていうのは有り得ないって言わなかったか`」
「マリーの言い分を聞いて気が変わったのよ。でも2人はあくまでもシロに近いグレーよ。そう信じましょう。」
「もちろんだ。」
・・・・・つづく。