第1巻
□第2話 私はハンターa`
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エバンスがポッケ村に来たその日の夜・・・・
「おーい、センサーの兄ちゃん。」
この村の人はわざと言ってるのか`
「ハンターです。何か用ですか`」
「オメエさん、この村に住むんだって`オラはそこの酒場のマスターのドンパだ。」
酒場のマスターというイメージがピッタリの大柄で酒に強そうな男だ。
「私はエバンスです。一応元ハンターということになりますかね。」
「ところでそのサンダーかセンサーか知らんが何だい`そりゃ`」
この質問はもう聞き飽きた・・・・しかし、ここにはモンスターがいないのだから知らないのは当然だしこれからこの村に世話になる訳だから邪険に扱う訳にもいかない。
「あの、サンダーでもセンサーでもなくハンターです。ハンターと言うのは世界中に現れたモンスターを倒す職業で大体の村はハンターを雇っています。」
「あぁ、そうなんか。ところでオメエさんはこれからどうすんだべ`」
自分からハンターの事を聞いてきてスルーかよaaaa
「とりあえず鉱産物の発掘の手伝いをしようかと・・・・。」
「おお、あの仕事は力仕事で人手が足りてねえべ。オメエさんがやってくれるなら助かるべさ。」
それならあんたがやればいいと思うが、それだけ立派な体格してるんだし・・・・・。
「あの、ドンパさんは昼間は何をしてるんですか`やっぱり鉱産物の発掘の手伝いですか`」
「んにゃ、朝まで飲んで昼間は酔い潰れてるべさ。」
おいヤこんなことでいいのかこの村は`
「この村って結構大きいですけど村人ってどのくらいいるんですか`」
「んだなぁ、数えたことはねえけど100人くらいじゃねえべか`」
ひゃ・・・百人aこの広さで百人・・・・そりゃなかなか村人に会わないはずだ。ちなみにこの村の広さは大昔に甲子園と呼ばれた野球というスポーツをする広場の10個分の広さはある。
「あの〜、ここの酒場って1日に何人程来るんですか`」
「オメエさんが3日ぶりの客だべさ。」
この酒場・・・大丈夫か`
「他の仕事探したらどうですか`」
「あればとっくにやってるべさ。」
だから鉱産物を掘れよヤ
「あ、ドンパさん有難うございました。また来ます。」
「おう、今日の酒代はツケとくべ。」
ちなみに私は一口も何も飲んでない。この人には何のツッコミも意味がないと思ったのであえて突っ込まなかった。
「あの〜、すみません。」
私の背後から女性が声を掛ける。
「はい、なんでしょうか`」
「ここはポッケ村でよろしいのでしょうか`」
ポッケ村に突然現れたこの若い女性は`
エバンスのハンター人生は本当に終わりなのか`
・・・・・・つづく。