08/22の日記
15：27
小咄
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ああ、麗しのユーリ陛下。
久しぶりに城下へ出かけ、陛下の治める眞魔国の現状をこの目で見ることが出来ました。
やはり主が素晴らしいとそこに住まう者も素晴らしいのですね。
今、私はとても感動しております。
初めて眞魔国にいらしたときは、大きな環境の変化に戸惑い、いつも自信が無さそうにしていた陛下。
しかし、それから眞魔国のために私やグウェンの指導の下、政治に携わるようになり、今では進んで発言・行動をするようになりました。
はじめのころに比べて、見違えるような成長です。
立ち姿も凛々しく、まさに眞魔国を統べるに相応しいお方……!!
あの艶やかな漆黒の御髪。
意志の強い双黒の瞳……!!
陛下の瞳に私が映るだけで……。
陛下がその双黒で私を見て下さるだけで……!!
ああっ……!!
私……わたくし……っ!!
全身の穴という穴から!!
汁がっ!!止まりませんっ!!
ああ、陛下。
私は貴方に仕えることが至高の幸せです。
出来ましたら、生涯を通じてお側に…はっ!?いや、私、なんと畏れ多いことを!?私はどこぞのプーのように図々しくはありませんからね。身分をちゃんとわきまえております。
ええ、わきまえておりますとも。
別に悔しくなんかありませんとも。
この国で最も気高く、美しく、貴い色である「黒」を身にまとう陛下。
陛下にお似合いになる色は、やはり黒ですね。
陛下の魅力を存分に引き出し、うちよりにじみ出る高貴な魂や誰よりも強い魔力に映える「黒」。
黒とは、まさに陛下のためにある色……。
陛下のために作られた色ですっ!!
陛下以外、この国の誰も纏うことの許されない「黒」は、陛下を現すと共に、眞魔国の象徴でもあるのです!!
す な わ ち !!
陛下がっ!!
眞魔国の象徴でもあるということです!!
ああっ陛下っ!!
なんと……なんと、貴方様は偉大なことでしょう……!
!長い間あった人間と魔族との争いを諌め、平和へと導き、なおかつ眞魔国同盟という国同士の国交を結び、友好的な関係を続けています!!
今までの魔王陛下誰をもがなしえなかったことを陛下はやってのけました…!!
やはり陛下は素晴らしい!!
このフォン・クライスト・ギュンター、全てをかけて、貴方にお仕えいたします。
ただいま、陛下へのお土産を持って、陛下のもとへ帰りますねっ!!
いましばしお待ちをぉぉぉぉお陛下ぁぁぁぁぁあ!!!!
続く。
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