04/19の日記

17:53
麗しき、この携帯
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今日は、夕楼のオトンの話です。






それは、まだ携帯電話が一般的ではなく、ポケベルを所持していた時代。




夕楼のオトンもまた、仕事のためにポケベルを持っていました。





しかし、年月が経つにつれて
みんなポケベルから携帯へと連絡手段を変えていく。





オトンの仕事の連絡網の“緊急連絡先”の覧には
携帯電話の番号が増えていき、それまで書かれていた自宅の電話番号は消えていく。





携帯を持っていなくて、
ポケベル大好きなオトンは、もちろん連絡先が自宅でした。





連絡網からは
ひとり、またひとりと
自宅の電話番号が消えていって、11ケタの数字が並ぶ。





オカンは、オトンに携帯電話をすすめていたけど、オトンは





『携帯持ったら、いつでも連絡がつくから

仕事が入って
忙しくなるじゃーん』




と、拒否していました。





しかし、ついに
連絡網に自宅の電話番号が書いてあるのはオトンだけになりました。





みんな携帯に変えちゃったんだね。





そしてオカンは強行手段に出ました。






オトンが寝ている時にポケベルを捨てて
携帯を、そっとオトンの枕元にクリスマスプレゼントのように置いておきました。





翌日。






オトンは携帯を一日中いじくってました。





説明書を愛読書にし、嬉しそうにピコピコやってました。





夕楼にまで操作の仕方を聞いてきますからね。





いらない、なんて言っていたけど





ホントはずっと欲しかったんだね。






今、オトンの携帯は3代目ですが、






最近やたらと顔文字とか絵文字つかってくるんだよね。






と、いうハナシ。

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