傷を癒す三人
□自由になりたくて
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「しょうがないでしょう?あれは作戦なのですから」と蒼砂は言う。
「だが、バレないとは限らないんだろう?」と綱手は言う。
「この作戦を知っているのは、紅、自来也、綱手の姉ちゃん、シズネの姉ちゃん、イタチ、三代目だけですのでご安心を」と話す蒼砂。
「約束の時間になったので僕はこのへんで」
と瞬身の術を使いその場から消えた蒼砂。
「ナルト。お前達を木ノ葉の里に縛ってしまってすまないね」と誰もいなくなった後に綱手は呟いた。
「私達が守ると言っておきながら、彼らを手放したくないのかもしれないな」と窓の外を見る綱手。
『出来れば、彼らを木の葉の里から目の届かないところに隠したいね』と綱手は思った。
その頃―約束の場所では
「ナルトよ。ギリギリだったの」と自来也が木に凭れながら言った。
「すいません。先生。早く着きたかったのですけど」とナルトは口調を変えなかった。
ナルトの本当の口調は礼儀正しい口調であり、表で話す口調はオリジナルの口調である。
「紅。そこで何をしている?」と自来也が木に凭れている上を見て言うナルト。