傷を癒す三人
□空に羽ばたいて
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「それ以上。蒼炎兄さんの悪口は許さないわよ。紅上忍」と女性の暗部が現れたかと思えば、紅にクナイを突き立てる。
「紅炎。僕は何ともないから、大丈夫だよ」と優しく言うナルト。
「それに、黒炎。出てきなさい。いるのは、分かっているんだから」と上忍の方を見ながら言うナルト。
天井から、黒炎がナルトの隣りにフワッと降りてきた。
「やっぱり、蒼炎の血継限界には、敵わないな」と黒炎は言う。
「うずまきに血継限界があるなんて聞いたことがねぇな」とアスマは言う。
「それも、そうだ。最高機密になっているからな」と黒炎は言う。
「お前達は聞いたことがあるだろう?蒼砂一族のことぐらい」と五代目が割り込む。
「蒼砂一族は滅んだと聞きました」と紅上忍は言う。
「僕はね。蒼砂一族の生き残りなんだよ」と言うナルト。
「カカシ。お前、なんで喋ろうとしない?」とアスマが言う。
「僕は知っていたから、それに、先生の息子だってことも知っていたよ」とカカシは事実をアスマに話す。
「お前の先生って言えば、四代目だったよな」と問うアスマ。
「時空間忍術は僕達、一族の秘伝の術だよ」と説明するナルト。