傷を癒す三人
□自由になりたくて
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自由になりたくて、ずっと皆を騙していた。
皆に嫌われてもいいと思っているのは僕達だけだろう。
下忍を守るのが僕達、暗部の役目だから…
下忍にバレれば、僕達の任務から外れるようになっている。
いつ、話すかは僕達の自由になっているから。
木ノ葉の里を守ることを僕達は自ら、悟った。
三代目が亡くなって、1年後
『まったく、綱手の姉ちゃん、何か用ですか?』と礼儀正しい口調で喋る暗部がいた。
暗部とは“暗殺戦術特殊部隊”の略である。
彼はそれの指揮者である暗部総隊長である。
「蒼砂。すまないね。期限ギリギリのをやってくれないかね?」と綱手は言った。
『貴女にはいつも言っているはずですよ。期限ギリギリのを渡さないでくださいと』と怒る蒼砂。
「仕方ないだろう。サスケのゴタゴタがあったのだからね」と綱手は蒼砂を睨むように言った。