傷を癒す三人
□空に羽ばたいて
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三代目が亡くなってから、早8年が過ぎようとしていた。
五代目(綱手)はある人物を火影室に呼んだ。
「蒼炎。只今、参りました」と丁寧な口調で、そして、片膝をついて頭を下げる。
「今日は、やけに静かだね〜」と蒼炎を見る。
「黒炎がいないから、そう思うのではありませんか?」と逆に綱手に言う。
「今日、ここに呼んだのは、火影についてだ」と喋り出す綱手。
「僕とどういう関係があるんですか?五代目様」と問い詰める蒼炎。
「蒼炎。いや、ナルト。お前に六代目になって欲しいんだよ」と優しく言う綱手。
「五代目様。僕が六代目になったら、上層部の人達がどうするか。知っていますよね?」とお面を外しながら言う。
その顔は四代目と見間違うほどに成長をしていた。
「やっぱり、似てるね〜。上層部の奴らには、手を出さないようにしてあるさ」と余裕そうに喋る綱手。
「後な。それから、側近にはサスケとサクラにしたからな」と最後に伝える。
一瞬だったがナルトの瞳が水色から金色になった
「それで?外にいる人達は何?」とナルトは言う。
ナルトは血継限界と秘伝の二種類があると言われた。
蒼砂一族の生き残りである。