目覚めの時

□第2章
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≪十二神将よ。私の前に現れよ≫と懐かしい声が聞こえ、下界した。

彼等は驚いた。清明が彼等の前に現れたのだから。
皆が喜んだ。だが、昌浩はいなかった。

「紅蓮よ。昌浩は何と言って逝ってしまったのだ」と問われ、
「必ず、平成の世で会おうと言った」と紅蓮は言った。

「昌浩の言葉は、言霊になるだろうといつも言っていたではないか?」と清明が軽く言う。

「だが、待ちくたびれたんだ。俺は」と紅蓮はイライラして言う。

「もう少しの辛抱だ。それまで待ってくれないか?」と優しく答える清明。
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