短文

□君に捧ぐ
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君は、何の罪もないのに、里人に嫌み嫌われている。
それなのに、どうして、里人を護っているのだ?

君と最初に会ったのは、暗部の任務の時だったね。

オレはまさかと思った。だけど、理由を知っていたから、君の側にいることを誓ったんだ。

『月』に照らされた黄色い髪は、誰の生き写しか一目瞭然ないのに、里人は気付かない。
『夜』に活動する力が君の本当の力。
だから、オレは、君のことを『月夜』と呼ぶ。

『黄色い閃光』と謳われた人の忘れ形見だと分からせるために、オレが付けた呼び名。

里人は、いつ気が付くのだろうか。

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