淡い恋物語

□第七章
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光月家のお屋敷は今まで以上に忙しなく、侍女達が動き回っていた。

「失礼します。未夢様」と侍女は未夢の寝殿に入っていく。

「ななみ?どうして、皆は忙しいのです?」と寝殿の主である未夢はななみと呼ばれた侍女に聞く。

「はい。実は・・・」とななみは話し出す。


今朝早くに、優【未夢の父親】が、突然に今晩、宴をしよう。それと同時に、宴の席で、未夢の琴と彷徨の笛を披露する事と言い出したのだと、言う。
その事により、皆が動き回っているという。

その事を聞いた未夢はオロオロするのだった。

「未夢様?貴女様は貴女様らしく、される方が一番ですわ」とななみはフォローする。

「どうして、お父様がそんな事を?」と未夢は冷静さを取り戻して、ななみに聞く。

「私は存じ上げません」とななみは未夢に言った。

「私は大人しく、準備が整うまで、待っております」と未夢はななみを下がらせた。
 
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