淡い恋物語

□第一章
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時代は平安

日が昇り始めた時、泣き声が聞こえた。

泣き喚く乳飲み子をあやす母親がいた。

「お母様もこうして、私をあやしていたのかな?」と夫の顔を見て言うと彼は微笑みを浮かべた。

「星の姫」とからかうように言った。

「もう、その呼び方はやめてって言ったでしょ?」と怒る彼女。

「未夢・・・」と優しい声を聞き
「何?彷徨?」と聞く未夢。

「いや。未夢と一緒になれて幸せだと思ってさ」と言う彷徨。

「うん。私もだよ」と言う未夢。
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