Novel

□あの子のスカートの中!!
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※ムクツナヒバ…ツナがペカチュウだった場合
※なんだか普通に人語を話します。



始まりはナミモリタウン。
そこに、二人の新しいトレーナーが誕生しようとしていた。
一人は、雲雀恭弥。
もう一人を、六道骸といった。

二人は大層仲が悪かった。何をするにも張り合い、死闘を繰り返し、町を破壊しかねない力を持っていた。
それでも時は経ち、二人にも旅立ちの日がやってきた。

「さっさと寄越しなよ」
「さっさと渡しなさい」

二人揃って言う言葉の意味は同じ。
二人の旅立ちに渡されるパートナーを、今日、白蘭博士に貰いに来たのだ。

この世界に住む、人とは違う生物、ボンゴレモンスター、略して『ボンモン』何と言うネーミングセンスのなさか!それでも誰が付けたか、それなりに親しまれていた。

「ごめーん!君達に渡すパートナー逃がしちゃったぁ」

あっけらかん、と言った白蘭博士に、二人はそれぞれの武器を手に取ると、一斉に襲い掛かった。
それをひらりひらりかわし、じゃあ捕まえに行く?と言う。
それに舌打ちをしながらも、頷いた。


「えーと、草むら適当に歩いたら出て来るから、これで捕まえてね」

と、渡されたのは四角い
匣だった。

「丸じゃないんですか?」
「やだなぁー時代は変わるんだよー」

じゃあ頑張ってね!と二人に渡し、白蘭博士は自分の研究所に戻っていった。

「あの人、あんなんでボンモンの第一任者とか、世の中ふざけてますね」
「君の頭もね」
「………」

僅かに険悪な雰囲気が漂った時、ガサガサ、と近くの草むらが動いた。

「チッ、よくも邪魔してくれたね」
「捕まえてこき使ってあげますよ」

ふ、と笑うと、貰った匣を構え、草むらの中にいるであろうボンモンを捕獲しに行った。

と。

『きゃあぁ!!ひ、人!?』

ガサリ、と出て来たのは、柔らかそうな茶色の頭にピンと立った細い(某電気ネズミ)の耳。
後ろで忙しなく動く耳と同色(やっぱり某電気ネズミ)の尻尾。
加えて、ぱっちりと可愛らしいくりくりの瞳。
二人は一目で恋に落ちた。

「行きなさい、普通の匣!!」
「行け!匣!!」
『わあっ!!た、助けてリボーン!!』

きらり、と目が光ったかと思うと、いきなり匣を投げ付けてくる。
その顔の怖さに涙目になったのがいけなかった。
二人は更に萌え(燃え)上がりちょこまかと逃げるボンモンを追い掛ける。

『やああー!リボーン!リボーン!!』
『煩ぇぞダメツナ。ん?人間か』
『リボーン!!きゃあっ!!』

あわや匣が当たるか、というところでリボーンが撃ち落とした。
一気にリボーンに駆け寄ったボンモンは、すりすりと擦り寄りながらくんくんと泣いた。

それをみて殺気だったのは二人。
ジャキン、と武器を出し、リボーンににじり寄った。
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