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□「結婚しましょう!」「いやだね」「・・・グスン」
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「結婚しましょう!」「いやだね」「・・・グスン」





「結婚しましょう!恭弥君!!」


「・・・は?」


儚くも泣く子も咬み殺す風紀委員長、雲雀恭弥君のささやかな平和はこの変態パイナポーの突拍子も無い言葉によって崩されたのであった。


「あのさ、もう一回言ってくれる?」


僕の耳が悪いとは思わないが、今の言葉は「は?」だ。
もしかしたら、僕の聞き間違いかもしれない。
いや、そうであってくれ!
「結婚しましょう」なんて、僕に言ったわけでは無いんだ!きっとそうだ!


「だから、僕と結婚しましょう!恭弥君!!」


どうやら皮肉にも僕の耳は悪い訳ではなかった、むしろ正常と言えるであろう。
だが、この変態はなんと言った?
この時ほど、耳が悪かったらと切実に思う。


結婚しよう?どう云う意味?


第一、 僕と変態は男なのだから出来る筈がない。
海外の認められている国にでも行ってくるのか?

そうこの変態に訊いたら


「クフフ、そんなことはノープロブレムですよ!挙式はイタリアでしますからね!」


変態には大差ない問題みたいで、たいした質問の効果も無く答を言われてしまった。
イタリアは同姓の結婚は認められているのだろうか?
二回目だけど僕は男だ。
同姓同士で結婚出来たとしても、変態と結婚するような酔狂な思考は生憎持ち合わせていない
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