Present
□僕こそ君のDestiny!
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あぁ
「恭弥君、貴方いい加減に綱吉君のことは諦めたらどうですか?」
誰か
「何言ってるの?諦めるのは君の方だ」
オレを助けて!
∽僕こそ君のDestiny!∽
最近、どこからともなく毎日毎日毎日毎日やって来る骸と雲雀さん。
しかも来るタイミングは2人共同じだからいつも必ずケンカするのだ。
良い時は口ゲンカ。悪い時はオレの部屋を荒らしまくる。
どちらにしろ迷惑極まりない。
今日こそ勇気を振り絞って言うんだ!
愛と勇気しか友達がいないアンパンマン、愛はいらないから勇気をくれ!!
2、3回深呼吸をしてから覚悟を決める。結果は目に見えるようだけと。というかこんなに意気込んでまで言うことではないんだけど。
とにかくがんばれオレ!
「雲雀さん、骸!」
「何?」
「何ですか?」
「ケンカするなら2人のこと嫌いになりますから!」
途端、ケンカは止みしんと静まり返った。
意外と効果的だったみたい。さすがアンパンマンに勇気をもらっただけある(?)
とりあえずもうケンカはしないかな…
「フフ…」
「クフフ…!」
?
2人共ふるえてる…?
もっもしかして泣いてたりして…っ
「あの…2人と「冗談にしてはキツすぎるよ」
オレの言葉は雲雀さんによってかき消された。
ゆっくりと顔をあげた彼は妖しく笑っている。
骸もそれに続けて話し出した。
「貴方が僕を嫌うことなんてできないでしょう?わかってるんですから」
ヤ バ イ
何か嫌な予感がする。
逃げたい逃げ出したい。そんな思いが渦巻く中、2人は声を揃えてこう言った。
「「僕と君が出逢ったのは“運命”なのだから、君は僕のことを愛するんだ!!」」
お前らどんだけ自己中心的なんだよォォォ!!!!