Present

□ツナと休日と災難と
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今日は久々に何の予定もない休日だった。

いつもはランボの子守で忙しいのだが、そのランボはイーピンと母さんと遊園地へ、スパルタ家庭教師リボーンはビアンキとどこかへ行ってしまった。

せっかくの最高の休日、これを有効活用しなければもったいない。
…と、いうわけでオレは最愛の恋人・雲雀さんとデートする約束をしていたのだ。

「雲雀さん、どこに連れて行ってくれるのかなぁ〜」
雲雀さんはどこへでもオレの好きなところへ連れて行ってくれる。
でも今日は雲雀さんの行きたいところでいいと言っておいた。
雲雀さんが行きたがるところって何だろう。すっごーく楽しみ!


オレはチラッと時計を見た。午前10時7分。
雲雀さんは11時に迎えに来ると言っていた。
あぁ早く11時になってほしい…


ピンポーン♪


呼び鈴が聞こえた。
宅急便だと思ってオレは判子を持ってドアを開けた。

「はーいっ」

「よっツナ!」
「10代目!遊びに「サヨナラ」

言葉と共に勢いよくドアを閉じた。
中に入ろうとしていた獄寺君の指が挟まって痛々しいことになっているが気にしない。

「10代目ぇ!指!!指痛いっス!」
「ツナさすがにそれはヤバいって!な?」

確かにそろそろ指が青紫色になってきている。オレはドアを少し開けて獄寺君の指を開放した。

「ごめんね獄寺君」
「だ、大丈夫です…」
「大丈夫なの?じゃあ2人共帰って」
「なっ!?」
「そりゃねーだろツナ!せっかく来たのに…」



来てくれるのは嬉しいよ。だけど時と場合を考えてほしい。

11時まであと37分…
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