呪われし血
□残酷な事実
1ページ/2ページ
「はぁ…最近…リドルお兄ちゃん変だよ」
この時私はリドルを兄として慕っていた
何処へ行くのにもついていったしリドルもそれを止める事はなかった
でもその時のリドルの周囲ではおかしい事がたて続きに起こり幼い私は疑問をもってた
もしや原因は¨彼¨なのではないかと…
そして¨あの日¨私はリドルの側にいる気になれず同じ寮の友達と勉強をした後散歩をしていた
すると不自然に扉が開いていた教室があるのに気付き何故か気になってしょうがなかった
「…は…で…き…」
中では誰かが話しをしていた
「…?
(誰だろ??…覗いちゃえ)」
「部屋は開いた。
あとは僕の…名無しさんさえ手に入れれば全てが手に入った事になる」
「さすが我が君…ぬかりないですね」
「当たり前だよ?僕…いや…俺はヴォルデモートだ。いずれはみんなが平伏す偉大な魔法使い…今の俺に足りないのは名無しさんだけだ」
「…我が君はどうやってあの娘を手にいれるおつもりで??」
「あいつには俺様しかいない…何があってもついてくる。いや…ついてこさせる。俺様に出来ない事なんてない…名無しさんを一人にする事だって容易かったからな」
「?
と、申しますと??」
「俺様があの忌々しいマグルの孤児院で育ったのはしっているな?そこで名無しさんと出会った事も」
「はい。確かMs.名無しは家族が事故で…」
「事故…か。
俺様と名無しさんが出会ったのも、同じ孤児院で育ったのも偶然でも何でもない。全て俺様が仕組んだ事。
俺様は初めて名無しさんを見た時、コイツをどんな手を使ってでも手に入れる…そう決めた。
だから名無しさんの家族を消した。
アイツは何も知らないま
ま俺様を慕いついて来て…ククッ」
「全ては計画通りですね」
「…!!
(う、そ…お兄ちゃんが…お母さん…達を?)」
二人の話を聞いた私は気配を消すのを忘れ呆然とした
きっとそれがいけなかったのだろう
「誰だ!?ん…?
これは…名無しさんか??
盗み聞きとはいただけないな?
おい。お前はもう戻れ。
俺様はこれから名無しさんの躾をしなくては」
「御意」
不敵に妖しく笑いながら近付くリドル。
ふとおもいだしたように指示をされ部屋を後にする先輩。
「いやッ…触らないで!!あんたはお兄ちゃんなんかじゃ…」
「酷い言い草だな
…名無しさんはばかじゃない。家族の事は知らなくても部屋の事は知ってるんだろ?」
「やっぱし…お兄ちゃ…いや。リドル!!あなたがやったのね!!ハグは無実…私、ダンブルドア先生に言ってやる!!」
「はぁ…名無しさんなら分かってくれる。俺様が偉大であると分かってくれると思っていたが…分からないなら教えるまでだな。身体にじっくりと…な」
リドルはそう言いローブを脱ぎ捨てゆっくりと近付き手を伸ばす
私はそれを忌々しいと言わん許りにその手を叩き杖を構えた
「触らないで!!
ッ…お母さんを…家族を帰してよ!!」
「分からない奴だな?
アイツらにお前の価値は分からない。
お前の価値が分かるは俺様だ」
「違う!!あんたなんか…っ…嫌
やめて!!」
「うるさいよ。悪いのは離れようとした名無しさんだ。痛いのは最初だけだよ。だから大人しくしてろ
それに遅かれ早かれお前は俺様のものになる…そう言う運命だ」
リドルはそう言い終わるや否や杖を振り私の声を奪い自由を奪った
「あぁ…綺麗だ名無しさん。その顔…身体…声…全て俺様のものだ」
リドルの言葉の後に響くのは裏切りと憎しみが奏でる音だけ
それは私の身体に深く濃い呪印となる
その後私はリドルの前から…ホグワーツから姿を消した。
禁忌を破って…