復活夢
□僕が僕の感情に気付く一週間前
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「ふわ…」
昨日はやたらと群れが多くて応接室で寝泊まり。まだ寝たりない
…何でかな?
最近は露出してる草食動物が多い
風紀は乱すし、群れるし
「…嫌いだよ」
誰に言うわけでもなくポツリと呟いた。静寂に包まれた応接室にその声が響いた頃、開けた窓からはフワフワとしたものが入ってくる
「ヒバリヒバリ、オキテ!!オキテ!!」
「君か…もう起きてるよ
まだ頭はさめないけどね」
さも当たり前の様に僕の肩に乗るのはいつの日だったか僕について来るようになった小さな鳥
「ミ〜ドリタナビクナミモリノ〜」
パタパタパタ…
「ワオ、君やっぱり音外れてるよ
しかも僕の学ランを持って飛んでるつもりかも知れないけど全然飛べてないよ」
少し音がずれたのをさして気にするようでもなく小さく首を傾げる
彼がそんな仕草をする時僕は今までに感じたことのない感情に駆られる
しかもその小さな体に不釣り合いな大きな学ランを掴み飛ぼうとしている姿を見るとその気持ちは強くなる
「この気持ちは何?
あの子が居るときも似たような気持ちになる…」