TBS
□Team TBS Story12
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………。
……………。
うわぁ…イタイ。
なんか色々と、いたい。
俺は、何となく目を中てられなくて顔を背けた。
先程、すげー自信満々に何か作戦があるような事を言っていた、悪の親玉。
そいつが、今、目の前で伸びている。
ソカロの一撃によって。
* * *
「っふ、大口叩いていられるのも今の内だぜぇ?」
そう言って、部下A(名前なんか知るか)は親玉の陰に入った。
そして何やらゴソゴソやっている。
何だ…?
「ヒャッハァ!お前ら全員血祭りに上げてやる!…おい!」
「アイサ!」
親玉は下品な笑い声でこっちを一瞥し、部下Aに指示を出した。
そして部下Aが紐の様なモノを引っ張る。
………!
罠か!
くそっ、いつの間に…!
俺達は攻撃に備えて構えを取った。
………。
……………。
………ん?
…何も、起こらない…?
不審に思って部下Aを見ると、慌てた様子で親玉の足を叩いている。
「っ頭!頭!!」
「何だ!さっさとしろ!」
鬱陶しそうに睨み付けた親玉に、部下Aは必死で縋りついた。
「そっ、それがぁ〜…、わっ、罠が…罠が作動しません!」
「!!?」
……………は?
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